BxLink(ビーリンク)

ISSにおける環境制御・生命維持システム(ECLSS)から着想を得たBxLink 。本商品は下記のBSFスキームを通じて生み出された。

1. 事業主体者と開発協力

事業主体者:ベル・データ株式会社

2. 災害時の課題・ニーズ

大規模な災害の場合、水・火・電気・道路などのインフラが寸断され、被災地外域からの供給が断たれる。そのため、日常から有事に備えて生活エリア圏毎に、滞在するすべての人々の生命や健康を一定期間維持するための質・量ともに最適な食料の備蓄が求められる。

3. 宇宙滞在者の課題・ニーズ

宇宙空間における居住地では、動植物の生命活動に必要な酸素・水・二酸化炭素などの精緻な循環の仕組みと環境を維持・管理するシステムが求められる。また、リサイクルや最適配分など、限られた資源を最大限有効利用する仕組みが求められる。さらに宇宙空間における動植物の生命活動に関わるため、実装した際に確実に機能し得るシステムの構築が求められる。

4. 新しい商品・サービスに備わるBSFソリューション

ECLSSの「環境制御と生命維持」を防災備蓄に応用。最大の環境因子である災害の想定避難者数や老若男女といった属性に応じた最適な備蓄計画、在庫管理を支援するシステム。想定避難者の人数をはじめ、アレルギー患者割合や嚥下困難者割合等の食に制限のある方にも配慮した最適な備蓄食・備蓄品の在庫計画を立案。防災備蓄食・備蓄品の在庫数、入手出庫管理、並びに消費期限を備蓄倉庫単位で管理。オペレーション支援機能や外部連携機能も搭載。

5. 事業展開

a: 商品・プロジェクトリリース時期
2021年4月1日「BxLink(ビーリンク)」バージョン1をリリース。現在バージョン2の開発を進行中。

b: 利用シーン
各自治体において防災にDX(デジタルトランスフォーメーション)を活用しようという動きが始まっている。
防災のデジタル化により「備蓄食に関する20%問題」の解決や備蓄のローリングストックを実現し、より効率的でecoな仕組みの構築が可能となる。また自治体の枠を超えた広域防災連携や、官民連携、産官学の連携を実現するプラットフォームとしての活用を実現する。