宇宙と防災の知見から生まれたツバメエアクリーン (TAC)。本商品は下記のBSFスキームを通じて生み出された。

1. 事業主体者と開発協力
事業主体者:株式会社吉田工業、株式会社エムエスディ
開発協力:株式会社TST
2. 災害時の課題・ニーズ
地震や津波の発災時や避難生活の際には、粉塵やほこりの飛散や、細菌やウイルスの蔓延によって、人レベルでは感染症の拡大リスク、検査機器や精密機器などにおいては粉塵による故障などのリスクが高まる。
3. 宇宙滞在者の課題・ニーズ
宇宙飛行士や宇宙生活者の⻑期宇宙滞在には、生物の健康維持・増進の阻害要因を取り除き、継続的に生きながらえる洗浄空気環境の維持・管理が必要である。本テーマに対して、宇宙科学研究者はHEPAのような高精度フィルターや光触媒を用いた光酸化による有機物不活化などの研究に従事している。
4. 新しい商品・サービスに備わるBSFソリューション
「Tsubame AirClean TENT」は東日本大震災発災時に地震によって被害を受けた筑波宇宙センターのクリーンルームへの緊急代替施設として導入された株式会社吉田工業のクリーンルームを採用。継続的な洗浄空気の供給にはISSにも採用されているAirocideやスペースシャトルでも実証されたHEPAフィルターを導入。公共助の備蓄と狭い空間での隔離空間の創出。現場での迅速な活用を考慮して、仕様におけるコンパクトさと簡便さを実現。
5. 事業展開
a: 商品・プロジェクトリリース時期
2020年10月21日
b: 利用シーン
被災時の一時待機所や避難所、また宇宙ステーションや将来の月面ステーションなどの狭隘な空間や閉鎖空間では要配慮が必要な方へのクリーンな隔離空間が求められる。また、避難所における二次被害を防ぎ、誰もが安心して過ごせる静養所、キッズルーム、多目的スペースとしての活用や、健康な避難者と体調不良者の接触をさけるための一時隔離スペースとして活用が可能。